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三井の商法

先日訪れた江戸東京博物館の中に、江戸時代の三井越後屋のミニチュアが展示されていました。
駿河町三井越後屋、後の三越の中興の祖である三井高利が発案した商法は当時としては画期的でした。
その頃の呉服の売買は盆暮れ勘定で、半年に1度掛金をやり取りするのが通例でした。現在のボーナス一括払いみたいな感覚でしょうか。 なので売り手は金利と掛け取り手数料を上乗せして販売するのが常識的だったわけです。
その中にあって三井高利は、「現銀掛け値なし」の看板を高々と掲げ、キャッシュと引き換えで販売する代わりに値付けは商品の正味の値段とし余分な掛け値をしないという販売方式を取り入れました。この三井の商法は庶民の支持を得、大繁盛をしたそうです。(もちろん、まっとうな商品を販売するという商人としての誠実さに裏打ちされてきたからこそ継続的な繁栄ができたのでしょう。)
業界の常識を破って成功した好例といえましょう。

三越.jpg

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