松阪といえば、、、 [戦略]
小学校4年生の娘の今年の自由研究が存外に面白く、テーマは『お肉屋さんの地域性』。
私自身は実は松阪市出身です。いまも両親・弟は松阪で暮らしています。
松阪といえば、言わずと知れた「松阪牛」。
この夏、松阪を訪れた際、地元でも名の通ったお肉屋さんに立ち寄った嫁と娘は、目の前で7万円分ぐらいの松阪牛を買って何気なく自転車のかごに放り込んでもちかえったフツーの地元のおばちゃんを、目が点状態で見送ったそうです。
この時、娘が、店頭の棚割りにおける牛肉の割合が、普段見る浜松のそれよりも圧倒的に多いことに気がつきました。
実際に、棚割りの、牛・豚・鶏・ひき肉・加工品のパーセンテージを、松阪のそのお店と浜松の自宅の御近所の肉の専門店同士で比較を行いました。こちらはお店の御主人のこだわりが結果的に棚割りに反映するでしょうから、判断において若干、客観性に欠けるものを感じますが、松阪のマックスバリューと浜松のマックスバリューの間でも、同じように棚割りのパーセンテージを調査比較しています。これはお店側で最大売上を実現すべく、統計的に商品構成を練り上げた結果であると思われるので説得力があります。我が娘ながら感心しました。
で、結論から言うと、牛肉の棚割りの比率が約2倍。松阪は牛肉食文化で、浜松は豚肉食文化であることが明確に出ています。
再び「松阪といえば、、、」です。
偉大なる国文学者である本居宣長が生まれ暮らした街、三井家発祥の地、武蔵川親方・元横綱三重の海の出身地、歌手の安部静江の出身地、、、と、知る人が聞けば、ああそうか、という街でもありますが、やはり美食の代名詞の一つでもある松坂牛が圧倒的な知名度を誇る街なわけです。
私が自己紹介の時に「松阪出身で同級生の半分はウシでした。」なんていう誰かの落語をパクッたつかみを使えるのもこの知名度のおかげです。
トップクラスのものを一つでも持っていると、それだけで社会的にも認識される。これもまさにランチェスターなのですね。
どんなセグメントでも良いですから、まず何か一つNo.1を作りましょう!
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